臨床工学技士に向いている人・向いていない人

臨床工学技士に向いている人・向いていない人

臨床工学技士になりたいなら、「自分が臨床工学技士に向いているのかどうか」を考えることも大切です。ここでは、臨床工学技士に向いている人と向いていない人の特徴をまとめていますので、自分の性格と照らし合わせてみてください。

向いている人

勤務先によっては夜勤があります。夜間は病院全体が人手不足のため、医療機器にトラブルがあれば臨床工学技士が呼ばれます。それに、心臓手術のように人工心肺を使用する場合は、かなりの長丁場になります。何時間にも渡る手術になることも少なくありません。その間は集中力を切らさずに対応しなければならないため、夜勤や長時間の手術についていける体力がなければ難しいでしょう。
臨床工学技士は様々な医療機器の操作や管理、保守・点検を行っています。元々機械が好きな人や手先が器用で壊れたものを修理するのが得意な人も向いているでしょう。
医療技術は日々進化し、医療現場にも新たな機械が導入されています。常に新しい知識をアップロードし、習得していかなければなりません。機械に不慣れな人は抵抗感を抱きやすいので、慣れるまで時間がかかります。機械が好きかどうかも重要な要素です。
医療機器のスペシャリストである臨床工学技士も医療に携わる1人です。患者が弱っていく様子や急変する様子も目にすることがあります。そのため、どんな時も冷静に考えて判断し、業務を遂行する力が求められています。患者の死に直面しても翌日から前向きに働けるメンタルの強い人も臨床工学技士に向いています。

向いていない人

臓器や血液を見ることができない人は臨床工学技士に向いていません。臨床工学技士は手術に携わることが多いので、冷静に落ち着いて手術をサポートすることが求められます。臓器や血液を見て気分が悪くなるようでは業務を遂行することすらできないでしょう。
それに、パニックになりやすい人も向いていません。臨床工学技士は専門性が高く、多くの仕事を任されています。パニックになると医療機器の操作にも大きな影響を及ぼしてしまうため常に落ち着いて対応しなければなりません。しかし、日常生活でイレギュラーなことが起こるとすぐにパニックになる人は仕事中もパニックを起こす可能性が高いです。患者の生命に悪影響を与えてしまうかもしれないので、向いているとはいえないでしょう。
臨床工学技士は勤務先によって働き方が異なります。場合によっては夜勤があったり、緊急時に呼び出されたりもします。土日も関係なく、プライベートが犠牲になることもあるでしょう。自分の時間をしっかり持ちたい人やプライベートを充実させたい人は勤務先の選定に注意が必要です。

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